ジンを割ると何%? 比率と「注いだ量」を分けて計算する。

ボトルとメジャーカップ、氷を入れたグラス

ジン1に、トニック4。この配合は何%くらいになるのでしょう。40%のジンなら、氷が溶ける前でおよそ8%。「4で割るのでは?」と思ったら、ジンの1も足して考えるのがポイントです。少し計算の仕組みを知っておくと、いつもの一杯を量る理由も、好みの濃さへの変え方も見えてきます。

ジン1と割り材4なら、全体は5

アルコールを含まない割り材だけを使うときは、混ぜた後の度数(%)=ジンの度数(%)×ジンの量(ml)÷液体の合計量(ml)で概算できます。40%のジン30mlにトニック120mlなら、40×30÷150=8%です。

1:4はジン1と割り材4なので、全体は5。40÷4ではなく、40÷5と考えます。比率が同じなら、15mlと60mlの小さな一杯でも、氷が溶ける前の計算値は同じ8%になります。

ジン:割り材40%のジン47%のジンジン30mlなら割り材は
1:2約13.3%約15.7%60ml
1:310.0%約11.8%90ml
1:48.0%9.4%120ml
1:5約6.7%約7.8%150ml

この表は材料の体積を足した近似値で、氷が溶けた水は含めていません。ボトルを替える日は、実際のラベルの度数に置き換えましょう。同じ量を注いでも、40%と47%ではできあがりの濃さが変わります。

氷の入ったグラスは、見た目だけでは量れない

300mlのグラスに氷を入れて注いでも、液体が300mlあるわけではありません。空いている場所にどれだけ入ったかは、氷の大きさや量でも変わります。いつもの比率を再現したいときは、グラスの高さより、注ぐ前のml数を手がかりにしましょう。

計算へ加える氷の分は、実際に溶けて混ざった水だけです。40%のジン30mlとトニック120mlへ、仮に15mlの水が加わったなら、40×30÷165で約7.3%になります。

氷がどれほど溶けるかは、材料の温度や混ぜ方、置いた時間などで変わります。そのため「氷入りなら必ず7%」とは決められません。家庭ではまずジンと割り材の量を記録し、冷やし方もそろえると、次の一杯を調整しやすくなります。

薄めると度数が下がる。半量なら総量も減る

40%のジン30mlに含まれるアルコール分は、計算上12ml。割り材を120mlから180mlへ増やせば濃度は下がりますが、注いだアルコールの総量は同じです。一方、ジンを15mlにすると、アルコール分そのものが6mlになります。

作り方氷を除く度数の概算アルコール分の体積
40%ジン30ml+割り材120ml8.0%12ml
40%ジン30ml+割り材180ml約5.7%12ml
40%ジン15ml+割り材60ml8.0%6ml
40%ジン15ml+割り材120ml約4.4%6ml

今の比率が好きで小さく作りたいなら、全部を半分に。ジンの量も控えながら、より薄くしたいなら、水やソーダの割合を増やす。こうして目的を分けると、何を変えればよいかがはっきりします。

もちろん、薄く感じるからと注ぎ足せばジンの総量も増えます。一杯に使った量を把握したい日は、先に決めた分を量っておくのがいちばん簡単です。

リキュールやワインを使うときは、両方を足す

お酒を二種類使うなら、それぞれのアルコール分を求めて足し、全体量で割ります。40%のジン20ml、40%のリキュール15ml、果汁10mlなら、(20×0.40+15×0.40)÷45×100で約31.1%。氷が溶ける前の概算です。

甘いリキュールも、泡のあるワインも、度数があれば計算へ。カクテルの中で「割り材」の役割をしていても、アルコールがないとは限りません。材料を見ながら、ノンアルコールの果汁やソーダと分けて考えると間違いにくくなります。

逆に、アルコールを含まないトニックを無糖ソーダへ同量で替えた場合、ジンの量が同じなら計算上の度数は変わりません。甘さや苦味の調整と、アルコールの濃さの調整は、別々に考えられるのです。

注いだ量を残すなら、gという見方も

厚生労働省は、お酒に含まれる純アルコール量を把握する考え方を示しています。式は、お酒の量(ml)×度数÷100×0.8=純アルコール量(g)。40%のジン30mlなら9.6g、47%なら11.28gです。[1]

水を加えても、使ったジンが同じならこのg数は変わりません。また、このページの数値は「ここまでなら安全」という量ではありません。飲酒の影響には個人差があるため、数字だけで健康上の安全性を判断しないでください。[1]

メモするなら「ジンの度数・ジンのml数・割り材のml数」の三つ。好きだった比率を残せますし、小さな一杯にしたい日にも換算しやすくなります。少量を測れるメジャーカップは、そのためにも役立つ道具です。

同じ記録から、一杯の材料費も計算できます。味を整えるための計量が、買う量や予算の見通しにもつながる。家で作る一杯ならではの、ちょっと便利な知識です。

出典・参考資料

資料確認:2026年10月27日。

  1. 厚生労働省:健康に配慮した飲酒に関するガイドライン関連資料