ジンフィズの作り方|炭酸は最後に。公式レシピとトム・コリンズとの違い
資料確認:2026年10月28日

ジンフィズは、ジン・レモン果汁・甘みを氷とシェイクし、最後に炭酸水を加えるカクテルです。大事なのは、炭酸水まで一緒に振らないこと。配合や提供時の氷は公式レシピにも違いがあるので、まず一つの作り方を選んで揃えましょう。
IBAのレシピは、45ml・30ml・10mlが基本
国際バーテンダー協会(IBA)が公開するジンフィズは、次の配合です。炭酸水は「少量を加える」とされ、mlでは指定されていません。
| 材料 | IBAの分量 |
|---|---|
| ジン | 45ml |
| フレッシュレモンジュース | 30ml |
| シンプルシロップ | 10ml |
| 炭酸水 | 仕上げに少量 |
この例では砂糖を液状にしたシロップを使います。レシピページに濃度の指定はないため、市販品を使うなら商品名と量を控えておくと、次回の調整がしやすくなります。砂糖小さじ1とシロップ5mlは、同じ甘さを表す数字ではありません。
必要な道具は、シェーカー、計量用の道具、グラス。レモンは搾った果汁を量ります。「レモン半分」のような個数だけでは、毎回同じ30mlにはなりません。
振るのはジン・レモン・シロップだけ
- グラスと炭酸水を冷やしておきます。
- シェーカーへジン45ml、レモン果汁30ml、シロップ10ml、氷を入れます。
- ふたを正しく閉めてシェイクし、シェーカーの氷を除いて、細身の背の高いグラスに注ぎます。
- 炭酸水を少量加え、好みでレモンスライスや皮を添えます。
IBAの例は、提供するグラスには氷を入れない仕上げです。シェイク用の氷と、完成した飲み物に入れる氷を分けて考えてください。
炭酸水をシェーカーへ入れて振らないでください。最後にグラスへ注ぐ材料です。炭酸入りの飲み物を、ふた付きの瓶などで振る代用も避けましょう。
氷ありの公式例も。レシピを途中で混ぜない
サントリーの特設サイトでは、ジン45ml、レモンジュース20ml、砂糖小さじ2、ソーダ適量という別の例が紹介されています。ソーダ以外をシェイクしてから、グラスに氷を加え、ソーダで仕上げる方法です。
| 確認する点 | IBA | サントリーの掲載例 |
|---|---|---|
| レモン | 30ml | 20ml |
| 甘み | シロップ10ml | 砂糖小さじ2 |
| 提供時の氷 | なし | あり |
どちらかを間違いとして扱うのではなく、出典によるレシピの違いとして見ましょう。最初は、果汁量だけIBA、甘みはサントリー、と組み合わせない方が味の調整を考えやすくなります。
ソーダの量が一定ではなく、シェイクで溶ける氷の量も変わるため、「ジンフィズは必ず何%」とは決まりません。仕上がりの度数を知りたい場合は、使ったジンの度数と各材料の量が必要です。
材料のジンを選ぶなら、この2本から
初めてジンフィズ用に一本を選ぶなら、メーカー自身がこのカクテルに使っている銘柄が手掛かりになります。ここでは、通常のドライジンから二つを挙げます。
- ビーフィーター ロンドンドライ:ブランド公式のジンフィズで指定されている一本。レモン・シロップ・炭酸水を合わせる材料として候補にしやすく、銘柄記事では普段の割り方も確認できます。
- ボンベイ・サファイア:国内公式でもジンフィズに使われています。ボタニカルや香りの説明を読んで選びたい方は、銘柄記事へ。すでに家にあるなら、専用の一本を買い足さずに試せます。
根拠にしたのはビーフィーター公式のジンフィズとボンベイ・サファイア国内公式のカクテル紹介です。公式同士でも配合や手順は異なるため、作るときはこの記事冒頭のIBA版か、選んだ公式版のどちらかに揃えましょう。
銘柄を知る「ビーフィーター ジン40度」の特徴と飲み方|レモンのジントニックを自宅で柑橘の香りと、家でのジントニックの楽しみ方を。
銘柄を知る家でジントニックを始めるなら、「ボンベイ・サファイア」から。10種類のボタニカルと、ライムを添える一杯を紹介。
トム・コリンズとは、シェイクするかだけで区別できない
ジンフィズとコリンズは、ジン・レモン・甘み・炭酸水を使う点がよく似ています。IBAのJohn Collinsは、氷を入れたグラスへ材料を直接注ぎ、静かに混ぜる方法。同ページには、オールドトムを使う場合をTom Collinsとする注記があります。
一方、ヘイマンズのトム・コリンズは、オールドトム・レモン・シロップをシェイクしてからソーダを加えます。つまり「振ればフィズ、振らなければコリンズ」と一言で決めると、メーカーのレシピを説明できません。
作るときに見るべきなのは、名前に加えてジンの指定・配合・作り方・提供時の氷の四つ。オールドトムを使う一杯を作りたいなら、トム・コリンズの記事へ進むと、材料から揃えられます。
酸味を調整するときは、次の一杯で一か所だけ
酸味が強いと感じたら、次回はレモン量を少し減らすか、同じシロップを少し増やすか、どちらか一つを変えます。両方を同時に変えると、何が好みに近づいたのか分かりにくくなります。
シェーカーがない場合は、ジン・果汁・シロップをグラスで混ぜ、氷と炭酸水を加える簡略アレンジもできます。ただし、上のIBA方式の再現とは分けて考えましょう。新しい道具を買わず、まず柑橘と炭酸の組み合わせを試したいなら、甘みを加えないジンリッキーという選択肢もあります。
レモンと甘みを自分で量るフィズに対し、ジントニックはトニックウォーターの甘みとほろ苦さを使う飲み方です。買う割り材から違うので、炭酸水とトニックは区別して準備してください。
参照した資料
- IBA:Gin Fizz
- サントリー:ジンフィズ
- IBA:John Collins
- Hayman's:Old Tom GinとTom Collinsのレシピ
- Beefeater:Gin Fizzで使用する銘柄
- ボンベイ・サファイア:国内公式のジンフィズ